nagato湯本温泉 長瑞庵

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温泉につかりながら語り合える話題と、温泉旅館のような居心地を提供したいブログ

コロナ禍の就活に思うこと

最近のニュースはどれもこれもコロナだコロナだとうるさいのであまり見たくはないんだが、実際この疫病がもたらすものは大きく、会社が倒産したり収入が減少或いは消滅する人が多くなったりと、使用者も労働者も苦労しているところが少なからず存在しているようである。

さて、多くの企業には定年制が設けられているが、定年を迎えて退職する人間が毎年何名かいると、それに伴って労働者を補充する必要がある。近年では中途採用というのも増えつつあるが、まだまだ新卒を中心に考えているところも少なくないだろう。こうやって人材の新陳代謝を行うことで、企業の新陳代謝にもつながり、時代に合わせた企業活動ができるというものである。新規に従業員を雇うということは、組織の新陳代謝を促しているのであって、その覚悟が必要だというのは以前どこかでツイートしたような気がするが、その一環に新卒採用活動があると思う。

近年の就活の傾向として、売り手市場であること、内定が早期に出されること、前年度の夏季インターンシップからスタートすることによる長期化などがあげられる。しかし、この疫病による経済活動の停滞というのは予測不可能ではあったが、これまでの傾向が変わる可能性がある。

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昨年度に増して内定出しが早期化すると思われていた21年卒がここにきてペースダウン傾向にあり、業界にもよるが企業の業績が下がった影響で買い手市場になる可能性も否定できない。ANAは採用の中断を発表しており、他にも同様の企業が存在すると思われ、21年卒にとっては厳しい状況に置かれている。

もちろん、企業側も21年卒の採用活動(ESや面接)をしながら、22年卒のインターンの準備をしないといけないので大変だとは思うのだが…。

就活が買い手市場になると就職氷河期の様相を呈する可能性もあり、色々と都合が悪くなることも予想される。就活生にとって困ることと言えば、いつどこで篩にかけられて落とされるかわからないくらい多くのトラップが仕掛けられることになり、就活が余計にしんどくなるということは想像に難くない。就活をなぜか2回もやってしまった自分からすれば、あんなもの何回もやるもんじゃないので、そういう状況は作り出してほしくはないのだが、そうなりそうな未来が訪れることに悲しんでいる。

結局のところ自分は就活生でも何でもないので、経験もなく想像しかできないのであまり物を言うのは良くないとは思うのだが…

 

ところで、採用活動を中止するとその世代はまるっと抜け落ちる従業員分布になるので、中止を続けたり、採用人数を絞りすぎたりすると30年後くらいに今度は企業側がしんどくなりそうだなぁ…などと思うのである。