nagato湯本温泉 長瑞庵

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温泉につかりながら語り合える話題と、温泉旅館のような居心地を提供したいブログ

青を刺す

どうも、nagatoです。ネットでニュース見ているといろいろブログにかけそうなネタが転がっているので、適当に拾いつつ記事にするかなーと思ってます。

ところで、凝り固まったイメージってあると思う。オタクが根暗というのも人によってはそれだろうし、デートで男がおごるのは当然というのもあるだろう。所謂、思い込みってやつである。

タヒチという島を知っているだろうか。晩年はゴーギャンが移り住んだことで知られる、フランス領の南太平洋に浮かぶリゾートで有名な島である。タヒチの言葉が語源と言われているものに「タトゥー」がある。洋画を見ていると、俳優がタトゥーを入れているシーンなんかもある。南太平洋や英米を中心に見られることが多い。

入れ墨はなかなか消えにくいためにいろいろと用途があり、ファッション、個体識別、美容などに使われるが、日本人では組織に帰属する証として用いられることを想像する人も多いだろう。その用い方は海外でもあり、個人的に大好きな俳優であるアーノルド・シュワルツェネッガーが出演する映画『エクスペンダブルズ』にもそのような描写がある。

銭湯や温泉は人気のある施設だと個人的に思う。そこなんかに行くと見る注意書きに「刺青、タトゥーのある方は入浴をお断りします。」みたいなやつありますよね。アレ、色々と考えさせられるんですよ。公衆浴場と娯楽目的としての銭湯では入浴に対する考え方が違うのでコメントしづらいが、入浴は生活の一部なので入れ墨あるからダメ、と言われると入れ墨ある人は辛いと思うんですよね。これは、反社会的勢力と自分が同じ浴槽にたまたま…というとなかなか落ち着かないもので、それを排除する目的もあると思う。反社会的勢力は入れ墨を入れていることが少なくないためそのような措置が取られているが、近年はファッションで入れている人もいるし、外国人観光客も増加中である。そのような人に、風呂入るなとはなかなか言えない。

観光庁は2015年に全国の旅館やホテルに対し、外国人旅行者の入浴についてのアンケートを実施し(http://www.mlit.go.jp/kankocho/topics05_000160.html)その結果を踏まえて2016年3月、個別の施設の対応改善を促すことにした。観光庁は、外国人と日本人では入れ墨に対する考え方に文化的な違いがあるが、施設と外国人旅行者の摩擦を避けたいと考えており、時間帯の工夫やシールで覆うなどの事例を紹介している(https://www.mlit.go.jp/kankocho/topics05_000183.html)。

現在行われているラグビーW杯では、英米(英とするには語弊があるが)はもちろん、南太平洋の国も参加しており、観戦客も多いことから温泉施設では対応に追われることとなった。先日カナダvs.NZの試合が行われた大分県はおんせん県としてPRを行っており、また、別府は立命館アジア太平洋大学(APU)があることから留学生が多く居住し、アルバイトをしていることから外国人が観光しやすい街としても知られている。そんな大分県としても、外国人旅行者に温泉に入浴してその魅力を感じてほしいという狙いで今年3月にHPを開設した。入れ墨があっても入浴できる施設を検索できるほか、入浴マナーについても記載されている(https://en.visit-oita.jp/onsen/(内容は全文英語))。その他、入れ墨をしていても利用できる施設をまとめた口コミサイトのようなものを発見した。信用するかどうかは本人次第だが、このような動きを見せていることは歓迎すべきであろう。

一方で、共同通信の記事(https://this.kiji.is/552238350385759329?c=39546741839462401)では、ラグビーW杯サモア代表は、タトゥーを隠す配慮を見せたとある。開催国をリスペクトし、郷に入っては郷に従えの精神で来日しているのはこちらとしてもありがたい動きである。入れ墨をする者、しない者、好む者、嫌う者、多種多様ではあるが、すべての施設が受け入れるべきとは思わないにしても、来年の東京オリンピックパラリンピックに向けて少しずつ広がりを見せることを期待したい。

Google検索でひたすら「タトゥー」を検索しまくったので、翌日以降のおすすめの記事にタトゥーを勧める内容のものが出ないか心配です。それでは。