nagato湯本温泉 長瑞庵

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温泉につかりながら語り合える話題と、温泉旅館のような居心地を提供したいブログ

眼鏡はダサい?

少し間が空きましてお久しぶりです。

先日のTwitterのトレンドに「眼鏡禁止」というのがありまして、スッキリっていい感じに今の社会に疑問投げてくれるので仕事してるなぁ…などと感心したんですけども。ワイドショー的なやつってあんまり生産的でないイメージがあって敬遠しがちなんですよね。

眼鏡を禁止しているのはどうも女性だけらしいんですね、いや確かにCAとか美容部員とか女性のイメージ強いんだけども。CAは男性も徐々に増えつつあるが、原則コンタクトだろうなぁ…と想像する。

和装に合わないので、と禁止するのはいかがなものか、落語家も宮司も男性は眼鏡を着用している。飲食店で禁じるというのなら、せめて平野レミの眼鏡をコンタクトに変えさせてから意見をしてほしい。反証を挙げればいくつかあがってしまうのが現状で、それにひとつひとつ回答できるとは思えない。根底のどこかに男女差別があるのでは、と疑ってしまうのも無理もない。

そもそも視力が悪くなければ眼鏡もコンタクトレンズもお世話になる必要はないのだ。後天的なもので視力を悪くしてしまった本人が悪い、なんてバッサリ切り捨ててしまうのは非情なので、幸いにも眼鏡に世話になったことのない私なりに少し考えてみることにした。

不幸にも視力が悪くなった、なんとなくぼやけて見えるようになった気がする、そうなったら眼科に行くだろう。眼鏡店に行ってもいいのだが、視力が悪化した原因が近視遠視といったものなのか、その他の目の病気なのか、素人では判別不能だろう。眼鏡を作る際に眼科を受診するように、日本眼科医会も推奨している(https://www.gankaikai.or.jp/important/inspection.html)。

眼鏡は医療機器らしい(https://www.jaame.or.jp/md/)。もちろんコンタクトレンズも医療機器なのだが、眼鏡とコンタクトレンズでは、不具合が発生した際のリスクの度合いが異なり、眼鏡レンズは薬事法(薬機法)2条7項にある、「人の生命及び健康に影響を与えるおそれがほとんどないもの」とされる一般医療機器に、コンタクトレンズは同法2条5項にある「人の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあることからその適切な管理が必要なもの」とされる高度管理医療機器に該当する(https://www.tsl-opt.co.jp/revision_drug-legislation_guide/r_dl_g-03.html)。

この法律では、製造や販売に関する規制が主な内容ではあるが、使用する我々もそのようなリスクがあることを理解しておかなければならないのは当たり前だろう。使用の際に低リスクで、目に入れるのは抵抗があるという人でも使用でき、場合によるが一般的に安い。これだけでも眼鏡の有用性は確かであろう。

医療機器でありながら、見た目がダサいという理由でコンタクトレンズにしろ、不採用だ、などというのはあんまりではないだろうか。本人のポテンシャルに魅力を感じて採用したらいいのに、眼鏡なので残念ながら…とかアホらしくて笑っちゃいますよ、これで人手不足とか言ってたらダメでしょ。

そういうことなので、もう少し眼鏡に寛容な社会になってほしいと思いました。あと、眼鏡はダサいよなぁ…と考えてコンタクトレンズを選択される方も、それは偏見なのでご自分に似合う眼鏡をお友達や店員さんと共に探していただけたらと思います。

眼鏡っ娘はいいぞ。